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月に最低1回を目標に挑戦しているアルパインクライミング!
4月に予定している白馬主稜のトレーニングとして
八ヶ岳東面のバリエーションルート『旭岳 東稜』に行ってきました。
東面は赤岳鉱泉などのある西面の反対側。
一般道が少ないかわりに、バリエーションルートが豊富なので
静かな山行を思う存分楽しめます。
当初、3月18・19日の一泊二日で計画していたんですが
18日の深夜から天気が荒れる予報だったので
急きょ、日帰りの計画に変更。
行程の事を考えると、1秒たりとも無駄にできないので
仕事終わりに直行して、寝ずに歩き始めることに。
4:30 アプローチの林道
駐車場から出合小屋までのアプローチは、約2時間。
平坦な林道が1時間。堰堤のある谷の側道が約1時間くらいでした。
雪は少し緩んでおり、ワカンを持っていこうか迷いましたが、結構ザックも重かったので置いていくことに。それが後々、地獄のような結果をもたらすことも知らずに・・・。
6:30 出合小屋着。
出合小屋から東稜取り付きまで15分前後。
7:45 東稜に取り付いてしばらく歩くと展望が良くなってきました。
8:20 下部岩稜手前にある下降場所にて。
予想していた以上に反り立ってますけど・・・。汗
8:40 有名な下部岩稜のナイフリッジ。
慎重に歩けば、確保の必要はありませんでした。
雪が落ちたら結構恐そうですが・・・。
10:20 東稜の核心部 『五段の宮』到着!
この日は、5人?のパーティが一組いました。
11:30 登攀開始。
五段の宮は、正面の岩と雪のミックスした稜線を直登するラインと、左にトラバースして灌木のある雪壁を登るラインがあります。
当初、時間短縮も含めて、易しめ?の雪壁のラインにしようと決めていたんですが、あまりの雪の少なさと脆さから、問答無用で直登することにしました。
一ピッチ目は、田中がリード。大きな灌木と残置ハーケンのある3段目で区切りました。1段目の下部は、アイゼンでのハイステップやスメアを駆使しながらのロッククライミングを楽しみ、上部はアックスを上手く使いながらアルパインらしいクライミングを満喫できました。3段目の抜けが核心部。
12:00 2ピッチ目(3段目~5段目) 山本リード。
4段目の抜けは短く灌木ホールドで快適に登れますが、5段目までは支点が取れず、不安定な雪と岩のミックス地帯をランナウトで抜けました。
13:00 3ピッチ目 快適な雪稜 田中リード
下部の灌木で1箇所支点を取ってからは、20m近くランナウトして安定した雪稜を歩きました。
適度な高度感で気持ちいい~♫
13:30 4ピッチ目 頂上直下の最後の核心 山本リード
三角形の岸壁の基部に着いた雪沿いにトラバースし、左のリッジから上がりました。
リッジ部分が不安定かつ支点となる灌木や岩も乏しく、ランナウトして不安定な岩と雪のミックス地帯を抜ける。
14:30 5ピッチ目 安定した雪稜を上がれば山頂!
最終ピッチは安定した雪稜歩行なので、ノープロテクションのまま山頂まで上がりました。
フォローは、スタンディングアックスビレーで確保。
15:00 山頂!
何となくな思いつきで、クォークで♡マーク。
いや、そんな関係でも何でもないんですけども。笑
下降は、ツルネ東稜の予定でしたが、上権現沢の雪の締まり具合を確認し沢から下降しました。切り立った谷の箇所は、ダガーポジションで慎重に下降。
17:00 出合小屋→駐車場へ下山。
出合小屋から駐車場間は、永遠とも感じられるほどの踏み抜き地獄。1時間半くらいで下りる予定が、結果的に3時間も見分けがつかない落とし穴の道を歩くハメになりました…駐車場までに何十回も心が折れそうになりました。笑
ギアの有難みに感謝しつつ、ワカンを置いて行ったことを猛省致しました。
20:00 下山!
地獄のような時間を終え、熱い握手で山行終了!
結果的に、予定通り約16時間の山行となりました。
GR新潟では、ボルダリングジムでありながら
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