いつもGR新潟ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
久々のスタッフの休日は、登山編!
11月に入ったら北アルプスに積もった
ほどほどの雪を楽しみながら縦走したいな~。
なんて話をパートナーとしながら
鹿島槍~五竜岳の縦走の計画をしていたんですが・・・
11月も半ばに入ったのに、雪が無い!
雪が無いのに鹿島槍~五竜では刺激が足りない、なんて言いつつ
急きょ、兼ねてからパートナーの希望であった
剱岳の源次郎尾根というバリエーションルートに行くことに。
11/17
前日までの天気予報では、曇りだったのに
室堂に着いたら結構降ってはりますやん・・・。
気温1ケタ台の冷たい雨の中、剱沢へ。と言ってもこの時期で考えると、異常なほど暖かい。
ハイシーズンを終えた静けさ漂う室堂には、人より雷鳥によく合う。
雪が無くて戸惑っているように見える可愛い雷鳥。笑
多くのテントで賑わう雷鳥沢も、霧に包まれて静けさが際立っていた。
剱御前を超えると、一気に雪が増えた。雨でグサグサの雪だが、一応アイゼンを装着。
剣沢には特に雷鳥が沢山。カエルの様な鳴き声が沢にこだましてました。
11/18
昨夜~明け方にかけての風雨が嘘のような、朝晴れ!
撤退を決め込んでいたが、慌ててアタックの準備を済ませる。
取り付きへ向けて沢を下降。
雪渓にはチラホラと亀裂が見られましたが、朝の冷え込みでカチカチです。
平蔵谷末端にある取り付きの目印となる大岩。
序盤の核心部。源次郎のテストストーンと言った感じかも。明け方までの雨でまるで沢登りの様でちょっと緊張。
テストストーンを抜けた後も、濡れた岩や木々の合間を慎重に登行。
次第に岩の割合が増え、露出感もUP。
乾いた岩稜の気持ちよさと言ったら!さいこ~♫
Ⅰ峰の上からⅡ峰を眺めるパートナー。
ここから本番!しかし、谷からのガスがかなり上がっていて、嫌な予感が・・・
遠目に見ていた悪そうな登りも、岩とハイ松の間を抜けるので高度感を感じず安心して上がれた。
Ⅱ峰からガスで神秘的に見える八ッ峰の稜線。
有名な懸垂箇所。今回は、50mのハーフロープを使用。
50mだと、写真のテラスまで。雪の積った所からクライムダウンしました。
懸垂下降を終えたら、やや急登のガレ場を山頂に向けて一直線。
山頂直下はうっすら雪が積もっていたが、凍っておらずアイゼンは不要。
無事登頂!懸垂以降から降り始めた雨が、山頂あたりからべた雪に変わり、気温が下がり始めた。
びしょ濡れの全身で、山頂への長居は無用。下りは、一応ピッケルを装備。
有名なカニのよこばいも、貸切でした。そりゃそーか。
源次郎の登りより、ここが一番痺れたわ~!byパートナー
下りは、スピード重視で平蔵谷をチョイス。
んが、予想以上の傾斜と雪の締まりで、下り切った後に足の疲労がピークに。失敗した~。剣沢の登り返しで何度も心が折れながらも、何とかかんとかマイホームへ無事帰還。
11/19
日の出前の荘厳な剱岳に見送られ、帰路へ。
剱御前手前の積雪。氷点下まで下がったため、往路よりクラストしていました。
美しい立山景色。寒さで地獄谷の噴煙も際立つ。
稜線付近にしか積雪の無い立山三山。まるで1月前のアルプスに来た様な山行でした。
おしまい。
GR新潟 田中
公式LINEアカウントから最新情報をGET!!