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スタッフの休日@北アルプス 五竜岳(2,814m)
またまた行って参りました、冬の登山!
今回は、北アルプスの後立山連邦に聳える
五竜岳の遠見尾根に挑戦してきました。
とは言え、当初は例年より雪も少なく
比較的挑戦し易そうな厳冬期の富士山を目的に
あれこれ計画を練っておりました。
が!
それまで穏やか過ぎた富士山も、今月中旬から到来した
寒波の影響で本来の威厳を取り戻し始め・・・
計画2日前の天気予報では
積雪80cm
山頂の気温が-30℃以下
風速が30m以上という
生物が存在してはいけないレベル?まで達した為
比較的雪崩などの安全性が高い
雪稜に変更することにしたのでした。
厳冬期富士への憧れに後ろ髪を引かれつつも
やっぱり雪稜の面白さは格別です♡
富士山よりは登りやすいとはいえ
厳冬期であれば2泊3日で登られることも多い遠見尾根。
今回は、西遠見泊の1泊2日の行程だったので
2日目は中々ハードな雪稜歩きとなりました。
1/21
11:30
関西組が名神の渋滞に捕まった影響で、予定より約2時間遅れてのスタート。
初日は時短のため、テレキャビン⇒リフトを利用して標高1500mまで瞬間移動。
11:40
テレキャビンからリフトに乗り換えスキー場の山頂へ。この日は晴れ間の見える気持ちの良い天気。
12:00
気持ちよさそうに滑走するスキーヤーを横目に、スキー場から登山スタート!稜線の手前までは、スキーヤーのトレースで快適な登行が出来ました。
12:40
遠見尾根に合流。明瞭な雪稜を歩くのはやっぱり気持ち良い。
風がほとんどなく、長袖+アウターでも暑い位だったので、ソフトシェルの存在意義を改めて実感。
13:00
小遠見⇔大遠見間は所々細い尾根が続き雪庇も発達するらしいが、今年はやはり可愛い雪庇のみ。
14:00
中遠見から大遠見への登り。
15:30
西遠見の手前にある幕営適地。日が暮れる前に皆で手分けしてイグルー作り!
16:00
快適な寝床の要となる寒気の抜け口作り。
19:00
2時間もの製作時間を要したイグルー+モノポールテントの寝床の中で、念願の夕食!あっつあつが食べたいという事で、お湯を入れたα米の袋をさらにお湯に入れて保温(笑)晩餐は、おなじみのクリームカレーで身体の中もほっかほかでした。
1/22
4:30
アタックに向けて準備。ライトに照らされたテントが良い雰囲気を醸し出してます。
6:00
夜明け前の西遠見の登り。ヘッドライトに照らされたミトンが写ってました(笑)
6:30
白岳の登り。曇天の影響で地面と空の境界線がとても曖昧なので、慎重にルートファインディングを行いました。目の前のトレースも目を凝らさないと踏み間違えます。
実際の視界もこんな感じです。微かに稜線のラインが見えるのが分かりますか?ゴーグルを付けて何とか視界を確保していました。
尾根が不明瞭になったら焦らず立ち止まって、何度もルートを確認!積雪状況によっては雪崩の危険性も高い白岳の登りですが、今回は例年より積雪も少なく安定して歩くことが出来ました。
8:00
ある意味今日一番の核心を越えて、ようやく五竜山荘に到着。ここからは風が強く雪が締まっている為、ワカン/スノーシューからアイゼンに付け替えました。
8:15
山荘から少し尾根を歩いた先にある1回目のトラバース。斜度は緩く、雪も少ないので快適に歩けました。
20:30
トラバース終点手前。前日の安定した天候と打って変わり、2日目は非常に強く凍てつく風が終始吹いていた為、バラクラバ+ゴーグルでも顔が寒い!
20:40
2度目のトラバースはほぼ真横に赤矢印方向に進むべきだったが、ルーファイを誤り青矢印方向へ・・・。
20:45
岩と岩との切れ目がルートに見え、右上してしまう。
9:00
右上して間もなくルートらしき跡が見当たらなくなり、来た道を引き換えし無事に正規のルートに戻りました。
9:15
正規ルートとは言え、夏は鎖場になっている箇所なので中々の斜度!それに加え、例年なら雪に埋まっているはずの岩も露出していて、岩と雪のミックスがいやらしい。でもそれが楽しい♡笑
9:30
第2トラバース終点。下を見てはいけない斜度、なはずなんですが・・・。笑
9:30
第2トラバースを越えれば、広い尾根に出ます。頂上への最後の核心と言われる前方の雪壁を越え、稜線を10分ほど歩けば五竜岳頂上!
9:35
雪壁への取り付き開始!程良く締まった快適な雪でピッケル一本で快適に登攀♫
雪崩を避けるため、岩稜の合間を縫って雪壁に取り付く。例年ならこの岩稜も雪に埋まっているはず。
9:50
雪壁を越え、無事に登頂~!!表情は一切見えてませんが、一応笑顔の表情を作ってます(笑)
パーティで記念撮影!寒すぎるので頂上での記念撮影はこの1枚のみ。笑
10:20
下りは登り以上に慎重に!鎖場周辺は特に緊張しました。
13:40
中遠見への登り返し。時間を追う毎に風が強くなるため、雪稜歩きでは休憩場所を探すのも大変でした。
14:30
最後の登り返しとなる1892mの小ピーク。ここを超えるとスキー場の音楽が聞こえ始め、なぜか少しホッとした気分に。
15:30
下山時はテレキャビンまで下るリフトに乗れない為、スキー場の端を歩いてテレキャビン乗り場まで。太ももが笑い始めていたのでスキーで下りたい気分でしたが、ボーゲンも出来ず直滑降で暴走する自分を妄想することに留めておきました(笑)
道具を買い揃えたり、体力や知識を沢山身に付けたりと、
冬山への準備は大変な部分もありますが、
だからこそ登頂できた時の達成感は
冬山でしか得られないものがあります!
冬山に行ってみたいけどどうしていいか分からない!
という方は、いつでもお気軽に田中までご相談ください(^^)
追伸
田中はジムスタッフなのに
クライミングをせずに山ばっかり行っている!
という印象を与えているかもしれませんので(笑)
今月中旬に帰省したタイミングで行った
地元の岩場情報もちょっぴりご報告致します☆
今回は、三重の南勢部にある
『宮川』という比較的新しいエリアに行って参りました!
まず宮川に行くとなったら、ご紹介したいのがコレ!
三重が誇る酪農メーカー、大内山酪農のソフトクリーム!濃厚なミルクの甘さとアイスクリームならではの清涼感とのバランスがピカイチ!奥伊勢PAで食べられますので、是非ご賞味あれ。
ソフトクリームで気合を入れ、ようやく岩場へ。笑
ちなみに、新潟から宮川までは
無我の境地で8時間ほどで到着するので
以前の楯ヶ崎より30分も行程が短く気軽に行くことが出来ます。
そして、今回は宮川の中でも人気の「あめごエリア」で登ることにしました。
まずは、踝(くるぶし)岩の「踝(4級)」や丸太岩の「古希(4級)」や「モルモット(3級)」で快適にウォーミングアップ♫写真は、踝岩の踝!
その後、踝岩の「アフター5(2級)」に取り掛かるも、ムーヴを読めず撃沈…。
そして、アフター5でヨレ過ぎる前に、今日の目的であったあめご岩の「チャンドラ(2段)」へ移動。3年前に宮川が公開されたタイミングでちょろっと触った記憶があるもののスタートのスタンスすら覚えておらず、当時探っていたムーヴの記憶はどこへやら。
課題は、クラック状に続くカチを繋いでいくとても美しいライン。最後は、クラックの末端のガバ?からリップへランジするか、途中のカチで中継していくかでムーヴが分かれますが、女性のリーチでも登れるという事もあり、この日は女性陣の中に混じってモジモジとトライ(笑)
核心となるフィンガーサイズのクラック状のカチ。指の太さでも持ち具合が変わるが、このホールド下に明確なスタンスがないため、ほぼこのホールドで全体重を支えて次の手を出さないといけず、トライする毎に右手がかなりヨレる・・・。
この日は運良く知人の方ともセッションすることが出来、セッション効果も相まって5トライ目くらいで登ることが出来ました~\(^0^)/無事、手土産を持って新潟への帰路に着くことができましたとさ♪
今回は、山と岩の2本仕立てで長文ではございましたが
お読みいただきありがとうございます!
GR新潟 田中
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