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ややご無沙汰なスタッフの休日記ではございますが・・・
今回は、憧れであった厳冬期の富士山へ挑んで参りました!
夏には何度も登ったことのある富士山ですが
積雪期はおろか、最も気象条件等が厳しい厳冬期の富士山は初めての挑戦。
過去の参考記録を色々と読み漁ると
『海外の4000m級の山々にも劣らない難しさ』
と表現される記述もちらほら。
これは、不安感ばかりが増長されるそんな未知の世界である
厳冬期富士山に挑んだ男たちの物語である・・・。笑
1月25日
2:30 御殿場口新五合目にアクセスする林道入口(1280m)のゲートから登山開始。
林道は無風で快晴。星空が見え、放射冷却でかなりの冷え込みを感じるが、風が無いので快適な滑り出し。
高度を上げるにつれて御殿場の夜景が背後に広がり、美しいパノラマの風景を楽しめるアプローチにテンションも上がる!
6:00 最も冷え込むこの時間帯・・・待望の太陽よ早く!!
5合目辺りまでは夏道に沿って高度を稼ぐが、4合目を越えた辺りから風が強まりバラクラバをしていても寒さで顔が痛む。5合目周辺では、時折吹き止んでいた風も断続的に吹き始め、登る意欲を急激に削り始める。
富士山の風はこれまでの山で感じた事の無いどっしりと重い風という印象を感じさせ、放射冷却と相まって吹き続ければ登行で蓄えた体の熱を芯から奪う程の寒さだった。
とは言え、この日は予報によると山頂で風速10m前後程であり、この時期の富士山で考えれば微風と言えるほどの最高の条件。20~30mの風速を想像すれば、冬の富士山が以下に過酷かは容易に想像できた。
6:30 6合目小屋でご来光を待つ。
弱気な発言も頻出する中、ようやく風を遮ることのできる6合目小屋まで辿りつ事が出来、とりあえず続行するか否かを判断する為に日の出を待つことに。
待望の日の出がついにw
6:45 日の光を体に纏い、登山続行~!
日の光の暖かさは絶大で、太陽の有難みを体全身で感じながら登山を続行する事に。写真でも見て取れるように、6合目あたりからアイスバーンがちらほら現れ始めた為、アイゼンを装着。
7合目辺りでストックからピッケルに持ち替え、いよいよ冬の富士らしい登りになって来ました!
とにかく風が吹きっぱなし、休憩時は岩陰に隠れて風を逃れます。
7:45 8合目周辺まで上がってくると、少し高山病の兆候が・・・。
標高3000m辺りまでさしかかった際、突如我慢できないほどの眠気に襲われました。前夜が一睡も出来なかったとはいえ、異常なほどの眠さ。余りの眠さに、アイスバーンの上に立ったまま寝てしまいそうに・・・。
呼吸も苦しくなり始め、ややうつむき気味にw
8:30 これぞ厳冬期富士山!8合目以降のアイスバーンがエグい。
見渡す限りのアイスバーン。氷の滑り台とは、まさにこのこと!
アイスバーン地帯をもろに直登すると危険極まりないため、吹き溜まりを繋ぎながら長田尾根に沿って登行。順調に高度を稼いできたものの、またしてもあの強烈な睡魔が今度は3人全員を襲う!!
9:45 3400m付近で撤退を決意。なので、3人で記念撮影!
見よこの眠たげな顔を。眩しいのではなく、目を開けていることが困難なほど眠いんです。
3人でもパシャリ!
この時間帯になると、風はほぼ無風!真っ青な快晴の空の下、後ろ髪を全部引っこ抜かれるんじゃないかと思うくらいの後悔の念の中で、撤退を決意。これ以上進むのは危険と判断せざるを得ないほどの睡魔は、下山を開始して数百m下るにつれて消え失せ、高山病の恐さを改めて知る経験となりました。
今季でも1,2を争うほどのベストコンディションに恵まれ、厳冬期の過酷さとはお世辞にも言えない最高の環境での登山を楽しむことが出来ましたが、あのアイスバーン地帯を風速20m以上の中で地吹雪などに耐えながらの登山だと想像すると、日本でも屈指の難易度であることは間違いないと感じました。
リベンジに訪れる日が来るかどうかはまだ不明ですが、今後冬の富士山に挑まれるという方は、体力や天気、体調とよく相談して慎重に判断しながら挑戦して頂ければと思います。
おまけ
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GR新潟 田中
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